「一騎。・・・一緒に戦ってくれるな。」
呪縛
また、言ってしまった。
後悔しても、もう仕方がないことだけれど。
言ってしまったことは取り消せない。
どんなに否定しても、謝罪しても、言ってしまった事実を無いことにはできない。
たった一つのコトバが、彼を戦場に縛り付けた。
だって、彼は僕に逆らわないから。
逆らえないと思い込んでいるから。
そして、それを利用したのは自分だ。
いい加減、時効は過ぎているのに。
自分は彼を許したのに。
もう、彼は自由なのに。
僕は彼に甘え続けている。
彼がこの傷を罪に思うことを甘受している。
僕は彼に選択肢も与えずに、戦場へと連れ出した。
最初は必然だった。
あのとき、パイロットとして一番ふさわしいのは彼だったから。
でも、二度目は違う。
乗せたのは、僕。
それすら、僕の甘えなのだろうか。
僕が君とってトクベツな存在だと思い込んでるだけなのだろうか。
彼が自分で選択したのだとしたら。
僕の言葉なんて関係ないものだったとしたら。
そうだとしたら。
・・・そうだとしたら?
その先に続く言葉を、僕は持ち合わせていなかった。
2004.08.15
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